チョコレートはそのまま食べても美味しいですが、少しアレンジを加えるだけでスイーツ作りの可能性がぐんと広がります。
「お菓子作りは難しそう…」と感じている初心者の方でも、板チョコや身近にある材料で手軽に作れるレシピはたくさんあります。
本記事では、シェフが勧める簡単なお菓子レシピや、すでにあるお菓子の簡単なアレンジ方法を、初心者でも失敗しにくいレシピで幅広くご紹介します。
初心者でも簡単!シェフが勧めるお菓子作りレシピ
「まずは気軽にチャレンジしたい」という方にぴったりなのが、材料が少なく、手順もシンプルな簡単レシピです。
特別な調理器具がなくても作れるので、初めてのお菓子作りに最適です。
材料3つ以内で作れるお菓子レシピ「チョコレートドリンク」

初心者さんに支持されているのは「材料3つ以内」のレシピですが、今回紹介するのは当店でも人気の濃厚チョコレートドリンクです。
チョコレートを溶かすだけの簡単アレンジですが、飲み物としてはもちろん、お菓子をディップしてチョコレートがけのアレンジをしておやつタイムを楽しむことができます。
ショコラティエがおすすめするチョコレートドリンクのベストなレシピはこちらです。
当店のチョコレートドリンクに限りなく近いものを再現できます。
レシピ(1人前)
- ダークチョコ 183g
- 牛乳 880g
- 生クリーム 110g
道具
- 小鍋
手順
- 小鍋に牛乳と生クリームを合わせて中火で温めます
- 沸騰直前に弱火に戻し、ダークチョコを入れて溶かします
- チョコがすべて溶けたら完成です
簡単でおいしいので、時間があまりないときやすぐに準備しないといけないときにもおすすめです。
アレンジしやすいお菓子「チュロス」
トッピングや、生地に混ぜるフレーバーによって味をアレンジしやすいのがチュロスです。
難しい印象があるかもしれませんが、意外と簡単に作れるのでおすすめです。
こちらもお菓子作りやスイーツ開発に長けたシェフが考えたレシピを特別に公開します!
レシピ
- 薄力粉 100g
- 強力粉 100g
- 水 200g
- 塩 5g
- 揚げ油
道具
- クッキングシート
- ボウル
- 鍋2個
- 星口金の絞り口
- 袋2枚
- 菜箸

手順
- ボウルに薄力粉と強力粉と塩を合わせて入れ、混ぜます
2. 水200gを沸かし、ボウルに加えます

3. しっかりこねます
- お湯でグルテンが活性化し、固まりやすいので早めにこねましょう
- だまができても大丈夫です

4. ひとまとまりになったら、2枚重ねた絞り袋の中に入れます

5. クッキングシートの上に好みの長さに絞っていきます
- Uの字にしたりして、好きな形にしてもOK

6. 180℃の油できつね色になるまでくるくる回しながら揚げます

7. グラニュー糖をまぶしたら完成です(次章でアレンジパウダーもご紹介)
注意点

- 丸口金の絞り口を使うのはNG
空気の逃げ場がなくなり、揚げている途中に爆発する恐れがありますので危険です。
チュロスの形や長さは好きなようにアレンジできますので、お子様と一緒に作っても楽しめるでしょう。
プレーン味からアレンジしたい場合は、ココアパウダーや抹茶パウダーを生地に混ぜ込むのもおすすめです。
トッピングに使える「アレンジパウダー」
先ほど紹介したチュロスのトッピングは、砂糖を混ぜたパウダーが定番です。
今回は2種類のトッピングパウダーを紹介します。
レシピ(抹茶味)
- グラニュー糖 15g
- 抹茶パウダー 2.5g
レシピ(シナモン味)
- グラニュー糖 15g
- シナモン 0.4g
道具
- タッパー
手順
- タッパーにグラニュー糖とパウダーを入れて混ぜます
- タッパーにチュロスを入れ、タッパーにふたをしてがさがさとまぶします
- すべてのチュロスにまぶせたら完成です

グラニュー糖オンリーの場合はプレーン味としても楽しめます。
もっと濃い味を楽しみたい場合は、1番初めに掲載したチョコレートドリンクにディップすることもおすすめです。

ショコラティエおすすめのその他のレシピ
ほんの少し難易度は上がりますが、当店のショコラティエが提案したチョコレートを使ったレシピもございます。
チョコレートドリンクやチュロスよりは少し難易度が上がってしまいますが、ぜひお菓子作りの参考にしてみてくださいね。
初心者さんがお菓子作りに失敗しないためのコツ
お菓子作りは「分量・手順・温度管理」がとても大切です。
初心者さんが失敗しやすいポイントをあらかじめ押さえておくことで、驚くほど上手に仕上がります。
ここでは、初めてでも失敗を防げる基本のコツを紹介します。
材料は正確に計量する
お菓子作りは「科学」と言われるほど、分量が仕上がりに直結します。
- スプーンや目分量ではなく、キッチンスケールや計量カップで正確に測ることが大切
- ベーキングパウダーや砂糖などは「ほんの少しの差」で膨らみ方や甘さが変わってしまうので分量に特に注意
材料は常温に戻してから使う
- バター・卵・牛乳などの材料は、冷蔵庫から出したてではなく、常温に戻してから使用するのが基本
冷たいまま使うと、バターが混ざりにくかったり、生地が分離したりしやすくなります。
混ぜ方・順番を守る
レシピには「混ぜる順番」に意味があります。
- 粉類は必ずふるってから加えましょう
ダマになりにくく、失敗する確率が減ります。 - 生地を混ぜるときは、さっくり切るように混ぜるとふんわり仕上がる
オーブン・道具の準備をしてから始める
- 生地を作り始める前に、オーブンの予熱や型の準備を済ませておく
レシピによっては生地ができたらすぐにオーブンに入れないといけないものもあります。
時間が空いてしまうと失敗のもとです。
焼き時間と温度はレシピ通りに
- オーブンを把握する
オーブンは機種や環境によってはクセがあり、若干ずれることがあります。
レシピ通りの時間・温度を基本にしつつ、自宅のオーブンの特徴を把握しましょう。 - 表面が焦げそうなときはアルミホイルをかぶせるて調整する。
冷ます・固める工程を省かない
- お菓子は「冷ます」時間も完成への一部
焼き菓子は粗熱を取ることでしっとり感が増します。
チョコやゼリーはしっかり固めてから型から外すことで失敗を防げます。
チョコを焦がさない溶かし方
- チョコは直火にかけるとすぐに焦げてしまうため、電子レンジがおすすめ
焦げないように短時間で少しずつ加熱していきましょう。 - 湯せんは手軽ですが、ボウルに水が入らないよう注意
水分が混ざるとチョコが固まって失敗してしまいます。
分離を防ぐ混ぜ方
- チョコは40〜45℃程度に保ち、人肌程度に温めた液体を加える
牛乳や生クリームを混ぜるときは温度差が大きいと分離してしまうことがありますので注意しましょう。
きれいに固めるコツ
- チョコを型に流し込むときは、軽くトントンと台に打ちつけて空気を抜く
- 冷蔵庫で冷やす場合は、急冷しすぎないほうがツヤが出やすくきれいに固まる
チョコレートはテンパリングを覚えると本格派に
- 本格的に仕上げたい場合は、テンパリング(温度調整)に挑戦。
テンパリングとは、一度溶かしたチョコを「溶かす → 冷ます → 再び温める」と温度を管理することです。
ツヤ・口どけ・パリッとした食感がアップする大事な工程です。 - 初心者さんは材料に板チョコを使うと安定しやすい
テンパリングに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。

